約3年にわたる、接客の仕事を卒業した。
メッセージに卒業と書いてくれた人がいた。
退社ではなく卒業という表現を選んでくれたのは、わたしをそっと見守ってくれてた中間の立場の人だった。
優しさを間違えない、気遣いのある、間違いに関しては余所見せず注意のできる、尊敬できる人のことば。
わたしを面接してくれた人は、わたしの体を最後まで心配してくれた。そして自信を持ったわたしの背中を押す言葉をかけてくれた。
「自信がついたから、体から強くなった」と。
わたしはまだ20代で、見送ってくれた人たちは30代40代。ジェネレーションギャップを感じることがなかったのは、いつもわたしに手を差し伸べてくれていたからだ。
愛されていた。きっと。
社長の選んでくれたプレゼントと、
現場のみんなの選んでくれたプレゼント。
そして何より、社長からいただいた感謝のことば。
有難いの文字の通り。
社員がいながらにして、1パートタイマーが支柱となる経験などできないことなのである。
このコロナ禍だったから起きた事。
誰よりも顧客様を把握し、流れを知るのはわたしだった。
時の長さが知識の蓄積を生んだ。
異動のなかったわたしだからできたこと。
自信を持って生きていく。
下手でもポンコツでもひとつを極めれば、強みになる。
いつか恩返しができる日まで、走ることができるよう今から知恵と体力を温存していく。